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あなたはどっち派?
「アナログ時計とデジタル時計」
腕時計を例に賃貸物件を見てみたいと思います。
皆様、腕時計はどんなものをお使いでしょうか?
装置の中身や機能の違いは少しおいておいて、それぞれに思う価値観や印象についてお話をしていきます。
表示装置が針と円盤になっていれば「アナログ時計」、表示がデジタルであれば「デジタル時計」とします。
アナログ時計の特徴として、直感的に時間を把握できるということがあります。
長針・短針は、動いているか止まっているかがはっきりしているデジタル時計とは対極的で、よどみない動きに見えます。文字盤の形は様々ですが、針は円形に動くのでだいたい何時何分というのが直感的にわかりやすいです。
一方デジタル時計は確実に正確な数字が分かります。
アナログに比べて情報が多く、時間を記録したりする際には誤解が少ないのが特徴です。
日本国内でのアナログ腕時計の集荷数統計は全体の80%以上となっており、圧倒的にアナログが人気です。(アップルウォッチの登場で数年後は大きな変化をもたらすことが予想されていますが、、)
次に金額について。
腕時計は3千円で買えるものもあれば、3万円、30万円、300万円以上するものまで様々です。
デザインも機能も多様化し、消費者のニーズに応えるものが数多く販売されています。
時間を知ることだけを求めるのであればこれだけの種類が必要でしょうか?
本質的な用途以外に、得たい満足感を腕時計に求めていると感じます。
腕時計をすることで得られる、選ぶときに期待できる満足感にはどのようなものがあるでしょうか?
初めて腕時計をした時のことを思い出してみていただきたいと思います。
これに限りませんが、色んな期待をして腕時計を選ばれることと思います。
では、賃貸マンションに置き換えるとどうでしょう。
賃料は1万円台から100万円以上のものまで様々です。2年住むとすれば24万円から2400万円と高額を支払う選択です。
見た目や設備も多様化し、多くの賃貸物件が乱立しています。
住めればいいという用途だけを満たすのであればこれだけの物件は建っていないかも知れません。
期待する満足感も様々です。
お伝えしたいのは、こういった満足感をデジタルで伝えるのが難しいということです。
アナログである住宅が価値観や印象を伝えるにはアナログの方がわかりやすいのです。
部屋の広さは畳6枚分と表示した方がイメージが伝わりやすく、364センチ×273センチとは表示しません。
VRや3Dを駆使ししてテクニカルに物件情報を伝えるよりも前に、いかに満足感を与えるか、与えられる物件であるかを追求することが重要だと思います。
自身の物件について満足感を与える個性的な特徴は何かをオーナーは掴んでおくべきです。
住むだけでなく、そこを選ぶことによって得られるもの(アナログ)が何なのかを掴んで、それを伝える手法としてIT技術(デジタル)を使うことをお勧めしたいのです。
技術革新を積み重ねてきたクォーツ式も表示はアナログが人気なんですね。
賃貸不動産に関わる様々なジャンルについてお伝えします。