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建築資材高騰の時代を勝ち抜く!

相次ぐ資材高騰時代の対策①

近年のマンションバブルは少し落ち着きを見せていると感じますが、それでもまだまだマンションが高いです。

 

新築賃貸物件の賃料設定も未だ高く設定されており、築5年内の物件では前年よりも賃料を上げているところが散見されます。

1棟売りの収益物件の情報も増えていて、相場よりも2割から3割高く出ています。

これらの要因としては「地価上昇」「建築費高騰」が挙げられます。

 

 

 

 

今日はこのうち「建築費高騰」、特に建築資材の高騰についてお伝えします。

 

 

 

 

 

東京オリンピックが開催されることが発表されて以降、オリンピックで使用される各施設の建設やインフラ整備などで建築業では人手不足が続いていました。名古屋の職人も東京へ引っ張られるということが相次ぎ、職人の取り合いが起きました。併せて、建築材料の高騰により建築費にかかる費用が従来よりも高騰してきたと言われています。

 

2021年の東京オリンピック開催後は建築費高騰の原因だった人材不足や建築材料の高騰も収まると予想されていたのですが、建築費のピークは未だ見えず、高止まりしている印象です。

 

 

 

引用 三菱UFJリサーチ&コンサルティング『日本経済ウォッチ・今月のグラフ』より

 

 

そしてこれは、リフォーム業にも当然に影響を与えています。

ゼネコンやハウスメーカーは職人確保と資材の安価仕入れを実現する動きを果敢に行い、街のリフォーム業者や職人は、そっちに流れる人もいれば、今まで付き合いのある地元の施主を大事に活動している方もいます。

ですが、資材が高くなることによって同じ金額で施工を請け負うと、人工賃を減らさざるを得ません。そうすると腕のいい職人がやめてしまったり、大手に流れていってしまい、悪循環に陥ります。

このように、ゼネコンやハウスメーカーのように大々的な広告の打てない地元のリフォーム業者にとっては、今の建築費高騰・資材高騰が大打撃となっています。

 

 

 

 

建築資材メーカーは昨年大きな値上げを行いました。

資材別に具体的にどのくらいの値上がりが起きているのかを見ていきましょう。

 

 

2021年9月にはサンゲツの壁紙・床材・ファブリック・副資材の値上げが実施されました。

値上げ幅は13%〜18%です。

 

引用 株式会社サンゲツ『取引価格改訂のお知らせ』より

 

 

2021年10月、セメダインはシリコーン全製品の値上げを発表しました。

値上げ幅は「大幅な価格改定のため各営業所へお問い合わせください」となっています。

実際にホームセンターでシリコーンを調べてみると昨年は1本250円ほどでしたが、今では1本500円以上で売り出されています。1年で倍以上の値段になっています。

 

引用 CEMEDINE『セメダイン製品の価格改定のお知らせ』より

 

 

2021年8~12月、塗料・シンナー・溶剤系塗料、化粧板・トイレブースなどのほか、水道管や空調衛生で使用される塩ビ製品、ポリエチレン等が7%~20%の値上げとなっています。

 

引用 北海道建設新聞2021年12月2日付3面より

 

 

さらに今年2022年4月に各資材メーカーはまた大きな値上げを行うようです。

 

 

 

この記事を書いた人

のだなおき

のだなおき

賃貸不動産に関わる様々なジャンルについてお伝えします。

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